【脳ハック】身体はフォア、気持ちはバックハンド
2018/05/01
こんな無茶なことを、コーチに言われることがあります。
ですが、テニス中級者くらいになってくるとできるんです。
その理由として、
毎日同じ行動をしていると、脳が覚えてくるんです。
・飲み会で酔って記憶がないけど、家に帰っていた。
・しゃべりながら、料理を完成させた。
目次
脳の仕組み
脳の使っている箇所は、別のところになるので、
2つの行動が可能になってます。
「小脳」無意識に行動(システム化)
テニスで、脳が覚えたタイミングは、
コート上に置いた的(三角コーン)が狙えるようになったくらいのレベルです。
つまり、「体の向き・ラケットの角度・ボールの高さ」など毎回考えずとも、
狙った場所に返せるように、システム化された状態のことを指します。
経験者と初心者の考えていることの違い
返せなきゃ、テイクバックして...あれ?スピリットステップからだっけ?
経験者:
相手の位置がそこだから、あそこを狙おう。
そして、フラットだと入らない可能性があるから、回転を掛けて確実に入れておこう。
初心者は、まだ打つ行為がシステム化されていないことが分かります。
ですので、経験者と初心者では、かなり脳の使い方が違っています。
初心者に教えるときに気をつけること
・「見て覚えろ!1年はボール拾いだ!」は論外です。
・自身の思考の省略していることに知りたいことがある。
・完全に脳に定着する前に、癖を正す。
・情報を処理する速度や量は、人それぞれ。(教え子が自分より強くなるのもしばしば)
・できないときは、システム化にエラーがあるので、ちゃんと原因を探る。
・初心者は「分からないことが分からない」「分からないから質問できない」
・「論理的に理解する」タイプもいれば、「トライ&エラーで理解する」タイプもいる。
余談ですが、
「サービスの打ちっぱなし練習」がよくない原因は、次の動作を考えなくなってしまう点です。
それにより、
・打ったあとに頭が下がっていて、相手のリターンに追いつけない。
・自分が打ったサービスのリターンは、どんなボールなのか。
・相手にどんなプレッシャーを与えているか。
それを踏まえて、「改善すべき点があるのか」と精進する機会がなくなってしまいます。
大会に出て「気付きがありました」が、日々の練習で気付けることだったらもったいないです。
それがテニススクールだったら、お金を払ってまで、うまくなれない環境に身を置いています。
実際に「身体」「気持ち」を分けてみる状況
相手のサービスが早すぎるとき
プロのファーストサービスの速度は、160km/h - 250km/h
野球と違いテニスでは、「フォアに来るか、バックに来るか、それともボディー狙いか」と予測がつきません。
相手のサービスの球種が豊富なとき
こんな予測できないよ!
相手のスマッシュのとき
ダブルスで前衛のときに、相手のボレーヤーにスマッシュを打たれると
咄嗟の判断力が必要になります。
・スマッシュじゃなくて、ドロップショットを前頭葉でネット付近を守ります。
できないときの対処
フォアに空間をあけて、全部フォアでとればいいです。一見ふざけているように感じますが、相手にコースを狙わすことで、
極端にプレッシャーをかけることで、アウトしやすくさせることができます。
対戦相手の苦手なコースが分かったときに有効です。
これ以上は心理戦なので、別記事にまとめます。