なんでボールが曲がるの?
スライスは、滑るようにポップアップするの?
この原理を理解すれば、効果的にスピンをテニスに活かすことができます。
目次
曲がる原理
空気と回転
「ボールの回転」で「空気」が巻き込まれます。
テニスボールは球技の中でも、毛むくじゃらのボールのため、とても空気を巻き込みやすいです。
マグヌス効果(揚力)
図のように、進行方向と
同じ方向の空気は圧縮され、
逆向きの空気は引き延ばされるます。
空気の圧力差でボールが移動する力を、マグヌス力といいます。
検証してみた
無回転のとき
ボールを通り過ぎた空気は、空気の影を残しています。
回転したとき
ボールの回転に合わせて、空気が巻き込まれています。
解説の図とは異なる結果になりましたが、
無回転と比べ、周りの空気が巻き込まれていることが分かりました。
実際は、もっと回転数が上がるので、
マグヌス効果のように空気が流れます。
曲がる量とスピードの関係
慣性の法則
止まっている物体は、止まり続け
動き続けている物体は、そのまま動き続ける運動の法則です。
止まっている物体は、止まり続け
動き続けている物体は、そのまま動き続ける運動の法則です。
テニスのスピンにおいては
①スピードがあると、ボールは直進し続け、空気は止まり続ける。
②空気抵抗で減速し、空気はボールに纏わり、曲がってきます。
ブーメランサーブ(スライスサーブ)
大きく曲げたいので、
ボールのスピードを抑え、回転だけを追求します。
※大きく曲がる(逃げる)ので、空振りしやすいです。
ボールをすくい上げるように、スライスサーブを打つイメージです。
いきなり曲がるサーブ(スライスサーブ)
ちょっと曲げたいだけなので、
スピードを乗せつつ、ちょっとだけ回転させます。
※相手の手元で急に曲がるので、スイートスポットを外させます。
ボールを叩きつけるように、スライスサーブを打つイメージです。
ツイストサーブ
曲がりは必要はないので、
スピードを乗せつつ、シュート回転をかけます。
※ボール回転と地面の摩擦で、ボールがイレギュラーします。
ボールを叩きつけるように、手首をひねります。